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特定非営利活動法人ふわり
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日頃の支援を見つめ直す!第1回行動援護環境・基礎研修7days


ふわりグループでは、行動援護の対象になる人達の、質の高い暮らしを支えることができる人材養成コンテンツの開発をし、加盟事業所スタッフに研修を開始しました!

 行動援護の研修を受けたけれど…実際の支援現場で生かし切れない。いろいろチャレンジしてみているけれど、これでいいんだろうか?直接利用者に関わる支援現場からは、こんな声が聞こえてきます。

 せっかく研修をしたけれど…現場は全然変わっていない…。ひとりひとりの違いに寄り添う支援は、単に1対1で過ごせばいいってものじゃないのだけど…。そもそも、対象者の障害特性の理解がずれているんじゃないかなぁ…。行動援護研修を実施した人たちからは、こんな声が聞こえてきます。

 現在行動援護事業の主な対象者は、知的な障害のある自閉症の人たちです。行動援護サービスがスタートして5年。行動援護従事者養成研修が始まって5年。
自閉症の人たちの支援は、経験則だけでは成り立たないこと、ひとりひとり違う障害特性をきちんとアセスメントするためには勉強(研修)が必要なことが理解されてきています。
 行動援護環境研究会キックオフ会(ふわふわ34号参照)やアメニティフォーラム「元気の出る行動援護の話し」(本号p2〜7参照)でも再確認されたように、行動援護は、サービスを受けた人たちが、行動障害状態から抜け出し、より落ち着いた自分らしい暮らしへとステップアップしていくためのものです。そのためには、サービス実施事業所だけでなく、地域の様々な機関・資源の連携による、より包括的・総合的な視点にたった個別支援計画の作成が求められていることも明かです。
 そのような行動援護サービスの現状から見えてきているポイントかつ課題は、サービスをマネジメントする人のアセスメント力を高めることにあります。そのためには、現在行われているような大規模な従事者研修ではなく、サービス管理責任者研修に匹敵する専門的な研修に加え、より実践的かつ繰り返し履修可能な現任研修を丁寧に行っていくことが必要と考えています。

 そんな研修ができるのか…?!本当にやるのか…?!などと考えている余裕は、かの戸枝陽基氏を代表とするふわりグループにはありません1月から2月にかけて、北海道石狩当別・愛知県知田半田を会場に、1泊2日を2回・2泊3日を1回、全7日間の「行動援護環境基礎研修」を実施しました。

■基本の「き」からスタート


 研修のスタートは恒例「キャップハンディ」。これははずせません。初めての人はもちろん、2回目以上の方々にもポルトガル語・ニューバージョンで、言葉が通じない、意味がわからない、見通しが立たない環境でのストレスや不安をしっかり体験していただきました。みなさん、日頃利用者さんに、こんなストレスや不安を与えながら、我慢していただいているなんてことはないですか?
 続く障害特性のアセスメントでは、シートを使ってのアセスメント結果が受講者全員バラバラ…という事態(^^;2つのグループで行ってみても、全く違う結果に…(――;アセスメントの難しさを体験!
 みなさんも、普段からアセスメントの共有を心がけていると思いますが、言葉だけで大丈夫ですか?目に見える形になると、それぞれの認識の違い、ずれがはっきりします。そして、目に見える形になると、そのギャップを埋めることも可能となるのです。

■支援計画は「想い」に寄り添うところから


 行動援護は、単なる外出支援ではなく、暮らしをステップアップさせていくための包括的な支援。だとすれば、個別支援計画は、単なる外出計画ではなく、その人の人生に寄り添うものであってほしいと思います。
 架空のAさんではリアリティがありません。そこで今回の研修では、社会福祉法人むそう利用者のRさんにご協力いただくことに。ご家族も受講者の研修に役立つならと快く承諾してくださいました。
 日中の働いている様子を見せていただき、ご家族や支援者からの聞き取りも実施。その上で、「想いのマップ」でじっくりとRさんの想いに寄り添いました。そこから個別支援計画をつくり、研修後半2泊3日の実習までRさんのことを考え想い続けた受講者のみなさんは、口々に「こんなにひとりの人のことを深く考え支援したのは初めて( or久しぶり)だった」と語ってくれました。みんなRさんのことが大好きになりました。
 ともすると、行動の激しさ、奇妙さに、支援対象となる人たちに対して、怖さに近い緊張感をもって構えてしまいがちですが、そのような立ち位置からでは、本当にその人にとって「良い」支援にはつながらないと思います。「寄り添う」ことも体験として実感できる研修となったのではないかと思います。

■業界初?! ご本人に参加していただいての地域実習!


 研修のメインイベント?!Rさんとの活動。実習といっても、本格的に、ケアホームでの暮らしを想定して、「一定の時間ひとりで過ごせる余暇」、「食べる」、そして、地域の中での活動として今回は「買い物」を2グループに分かれて実践!
 実習前日は、余裕(?)の受講者に講師から檄が飛びます。シュミレーションのダメだし続出!結局夜まで支援のシュミレーションと作り直し…。でも、そこでへこたれているようでは、自閉症の方々の支援はできません!
 翌日、Rさんとの活動は…?初めての支援者との活動は不安が強く、パニックになったこともあるというRさんですが…、どちらのグループもどの活動も、それぞれに、落ちついて笑顔がこぼれる場面も(^^)不安定になると床に唾を吐くことがあるのですが、そのようなことも全くなかったのでした!
 もちろん、すべてが大成功!ではありませんでしたが、その失敗は、Rさんをパニックにさせるようなものにはならず、私たちがRさんのこと、Rさんの障害特性をより深く理解し、より良い支援につなげるための新たなアセスメントとなりました。
 私たち支援者が楽しく穏やかに支援できること、そして、その結果として利用者さんも楽しく穏やかに活動できること。その姿が地域の中にあること。それは、地域の人たちにとっての自閉症の人たちを理解するための成功体験でもあるのだと、改めて感じる実習でもありました。

 研修を企画運営した方も、受講したみなさんも、7日間ではまだ足りない!というのが実感の、もっとやりたい!学びたい!と感じる研修となりました。今後は、今回受講したみなさんの事業所での実際の支援の場でのOJT 研修へと、発展させていきたいと考えています。
 受講しても、当事者に還らない研修では意味がありません。日本中の自閉症の人たち…将来的には、脳の機能障害の人たちの暮らしが、穏やかに楽しく充実したものとなるよう、私たち支援者は、学び続けていかなければいけない、自分を磨き続けていかなければいけない、と思います。そのためには、研修・研鑽の機会もブラッシュアップし続けていかなければいけない、とも思います。
 今年度もふわりグループでは、同様の基礎研修を計画中。OJT 研修も合わせて、ますます素敵な支援者目指して頑張っていきますよ!!
   (山口 久美)


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