>団体案内 >お問い合わせ >サイトマップ
どんなに生きにくさを抱えても、
住みたい場所で愛する人とずっとふつうに暮らし続けることができる街づくりを目指す。
特定非営利活動法人ふわり
HOMEへ

+(ぷらす)X 萬年極楽 これからは俺たちの時代だ!

「弱さを受け止める」という福祉教育
大原祐介(オオハラユウスケ)


 当別町の6年生を対象に「弱さを受け止める」ことを伝える福祉教育を実施した。浦河町の「社会福祉法人べてるの家」監修協力のもと、「〜できるようになる昆布飴」と書かれた薬袋に飴玉2個が入ったものを用意した。例えば、「足が速くなる昆布飴」、「お友達と仲良くなれる昆布飴」、「恋人が出来る昆布飴」、「反抗期を上手に過ごせる昆布飴」など計18種類。教室の床に「バァサァ」と200袋近い薬袋を広げると、子どもたちは真剣に、われも忘れて自分が該当する薬袋を選ぶ。

 そして、「自分が選んだ飴」と「なぜその飴を選んだのか」を一人ひとりに発表してもらう。ある女の子は「素直になれる飴」を、「お父さんに対して素直になれるように選びました」。ある男の子は「安心して中学生になれる飴」を、「勉強とか不安なことがいっぱいあるので選びました」と。恥ずかしがる子どももいたが、みんな思い思いの「悩み」や「苦手なこと」、そして「弱さ」をクラスメイトの前で話してくれた。

 発表した子どもたちに感想を聞くと、「はずかしかったけど、同じ飴を選んでいるクラスメイトがいて安心した」、「私だけじゃない」、「ひとりじゃないって思えた」と言う。質問をさらに続ける。実はここからがこの授業の確信を突くわけだ。「なぜ、人はみんなは自分の弱さを今日のように発表できないんだろうか?」「なぜ人はみんなは周りの人たちに自分の弱さを隠すのだろうか?」と聞く。一部の子どもは下を向いてしまうが、勇気を持って発表する子どもは、「うわさにされてしまうから」、「自分だけ人と違うことでつっつかれてしまうから」とか「馬鹿にされる」、「仲間はずれにされる」と続ける。僕が「じゃあ、今のみんなの発表をまとめると、つまり『いじめ』に遭うって言うことだよね。」と聞くと、ほとんどの子どもたちが頷く。

 しかし…、「だけど、みんな弱さを持っているよね?」「弱さは、人を馬鹿にしたり仲間はずれにしたりする道具ではなくて、みんながさっき発表してくれたように人を安心させたり、人に勇気を与えたりする偉大なものだと思う。」と伝えると、子どもたちの眼差しは真剣になり、涙ぐみそうな子どももいた。

 最後に、「人と違うこと。他人と違うこと。それが弱さであっても恥ずかしがることも悩むこともない。そのことは人を安心させることが出来る素晴らしいもの!だから、一人でそのことを抱え込まないで。一人でそのことを苦しみと思わなくてもいい。周りにそのことを話して、周りにパワーを与えてほしい」と子どもたちに伝えた。

 学校から帰り、子どもたちが書いてくれたアンケートを見ると、「いじめをしてはいけない理由が分かった」、「自分は昔いじめられていたけど、今日の話を聞いて勇気が出た」など前向きな意見があり、思わず涙が出そうになる。彼らの力になりたいと思った。とっても充実した一日だった。

 そんな感慨のなか、ある子どもの感想に、「飴の味は昆布じゃなくて、イチゴとかそういうのにしてほしい」というのがあった。何だか子どもの頃の僕に似ている。なぜかそんな子どもがかわいくて愛おしい。



一つ前のページへ戻る
FirstUpload 10/03/23-18:35
LastUpdate 10/03/23-18:47


ふわりってどんなとこ >ふわりの取組を知ろう >ふわりの活動予定 >ふわりの活動レポート >ふわりに参加しよう

Copyright © NonProfit Organization FUWARI All Rights Reserved.
Script by Petit CMS